2009年:工事品質が確立されない業界の状況を危惧した一級建築士が、職人へ工事の仕上がり水準を明確にするために、良質・不良それぞれの例を示した基準書を作成したことを始めに、同じ志をもつ資材メーカーらも参画して、工事品質確保目的の、材料の取り扱いや施工手順を示した学科講習用テキストの作成。同時にテキストに沿った学科テストを工事着工前に実施。さらに施工の心得・要点の理解を深められる環境整備する。このような諸策を経て、 2014年4月に「一般社団法人大規模修繕工事・優良職人支援機構(RAS)」として設立しました。
私たちはマンション修繕工事の「品質」に価値基準を置いています。
● 働く人に技術と知識を、
● 職人に「品質」を認定し誇りを、
● 「品質職人」を輩出し企業の人材不足解消を、
● 住む人と建物に「品質」で安心とコスト削減、長寿命化を。
RASから生まれるさまざまな「品質」は社会・経済の発展に寄与するものと確信し、さらなる普及を目指しています。
人の少子高齢化・建物は住宅供給過剰のいま、近い将来に建設産業の主流は新築工事から
大規模修繕工事に変わる。これがいまの日本社会の趨勢です。にもかかわらず大規模修繕工
事における施工技術は、いまだに体系化されておらず、明確な技術の良し悪しの判定基準が
ないという現状です。さらにもう一つの問題点として職人不足があります。修繕工事の質は職人ひとりひとりの
経験則と技術力によって保たれているにも関わらず、その技術は社会的には評価されていな
い。成り手不足の理由の1つです。
このまま修繕施工品質が確立されないまま、職人減少が続けば、質の高い工事提供はおろか、
工事そのものを請け負うことができなくなり、建物も働く人も荒廃していく危機的な現実が
あります。
手遅れになる前に、いまこそ改修・修繕の専門家としての英知を集結させるべき―。
一級建築士と資材メーカーが中心となり高い専門性と長年積み上げてきた知見と経験を元に、
「大規模修繕工事・優良職人支援機構(RAS)」を発足しました。
主たる活動は、建物に専門家による検査を行うインスペクション。建物の修繕周期ロング
スパン化をめざす本当の「品質と安心」のために、公平公正な評価・検査を行う第三者検査
機関を設立しました。
そして働く職人に適正な評価と対価を得られるために、育成教育と技能を証明する認定制
度。この2つのビジョンで業界・社会の発展に寄与することを目指し、活動を充実していきたいと考えています。内外の関係各界の倍旧
のご支援・ご指導を承りますようお願い申し上げます。
立岡 陽
平成24年4月
3月
東京都豊島区駒込1-35-11
TEL:03-5981-5131 FAX:03-5981-5132
マンション大規模修繕工事について
・技術に関する調査・研究。
・専門的な知識の普及、啓発、情報収集と提供。
・材料の取り扱い、施工方法に関する研究会、講習会の開催。
・作業員、監督員の教育、指導。
・作業員評価制度(職人マイスター制度)の運用。
・優良作業員、優良監督員の認定、紹介。
・実勢工事単価、設計監理単価などの調査、情報提供。
・品質確保の方法、不具合事例などの情報提供。
・材料メーカーとの情報交換。
・マンション管理組合の支援、相談対応。
・業務に関して社会貢献活動に対する表彰および助成。
・地方公共団体の施策への協力および諸議題への対応。
・技術の普及機関などの設立。
・諸問題の解決。
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